十六善神は、般若経の護持を誓った十六の夜叉神。本尊を中心に忿怒形、菩薩形、僧形など22体の小像が、階段上に並べられている。台座裏の墨書銘によれば、安永7年(1778)大仏師木村大内蔵により製作されたものである。中尊は蓮華座の釈迦像で、左右の脇侍は普賢菩薩、文殊菩薩と思われる。三尊とも一木造り、彫眼である。眷属の十六善神は梵天、帝釈天、三蔵法師が確認できるが、他の神将像については異なる像もみられ、後世の混入が考えられる。
初午の日が縁日であったが、近年はその前後の日曜日か祭日を縁日としている。仏像は昭和63年に地元の人たちによって修繕された。