明星山明智寺(臨済宗)といい、建久2年(1191)明智禅師が堂を建てたといわれている。本尊は如意輪観音(伝惠心僧都作)である。
縁日は正月1月16日と盆の8月16日で、安産守護の観音として、近在の婦人たちの参拝で賑わう。
札所五番の語歌堂と同時代に造られたと伝えられており、文化6年(1809)の記録では、当時の観音堂は約7m四方で語歌堂とほぼ同規模であり、荘厳なものであった。
明治16年(1883)に落雷で焼失したため、その後は民家風の仮堂であったが、平成2年に現在の観音堂に建てなおされた。
境内の東側には板碑が3基ある。これは、南東にある天狗山の裏参道(中腹)から昭和初期に発見されたものである。
また、西側には宝永元年(1704)の「文塚」とよばれている道標がある。
御詠歌
めぐり来てその名を聞けば明智寺
心の月は曇らざるらむ