秩父札所八番西善寺境内にあり、幹の周囲3.75m、高さ10m、枝張り東西17.5m、南北17.5mの樹勢旺盛な巨木である。樹齢推定500年とも600年とも言われ根張りも見事で、枝下は一面苔に被われ、さながら幽玄の世界を醸し出している。
カエデ科の落葉小高木で、葉は掌状で5~7に深裂し、裂片は重鋸歯を有し先端は尖っている。葉の長さは6~9cm、裏面の脈のわきには褐紅色の毛が生えている。花は6つ
に咲き、実は約2cmで、5cm位の柄を有する双翅果である。