逸見家は代々郡会議員、村消防組頭、村長等を歴任し、町の発展に多大な貢献をしてきた家柄である。
住居は長屋門を有する大きな総2階建ての茅葺屋根の入母屋造りであり、嘉永4年(1851)の棟上更納帳が残されている。
この家の長屋門の前に当家の氏神、「諏訪社」が鎮座する。豊富な彫刻を施した華麗な宮で、建立に7年の歳月を要したと伝えられている。秩父郡内で、個人持ち氏神社としては屈指の宮である。安政2年(1855)「諏訪大明神宮覚帳」によれば安政3年の頃の竣工と思われる。